スキンシップの大切さ)
アメリカの小児科医は、親から虐待されて骨を折ったり、外傷があまりにも多いことに注目してその原因を探った結果、虐待される子どもの中には、未熟児で生まれた子がそうでない子の何倍も多いことが
わかりました。
それからさまざまな分析と実証的な研究が行われました。
結論として
「赤ちゃんが生まれた直後から、赤ちゃんとママとの人間的ふれあい、
つまり頬ずり、抱っこ、添い寝、オンブといったスキンシップが充分でないと、
母親が母親になりそこねることがある。
生みの母親であっても、そういう濃厚なスキンシップのやりとりを通して
はじめて自分が生んだ赤ちゃんをかわいく思えるようになるし、愛情(母性愛)も湧いてくる。
そういう体験がもとになって、ゆるぎない母と子のきずな(母子結合)できあがる。
子どもも母親に対して愛着(アタッチメント)をもつ」
という学説が導きだされたのです。
このことは、母子相互作用と名づけられています。
未熟児は生まれるとすぐに保育器に入れられます。
すると母親はガラスごしに赤ちゃんをみるだけで、なかなか抱っこできません。
何週間かのちには母親のところに戻されるのですが、
スキンシップを始める時期が遅れるぶんだけ、
母親は自分の赤ちゃんになかなかなじめなくなってしまいます。
そしてそういうぎこちなさがつづいて、ますますふつうのスキンシップの回数が減り、
接触の密度もうすくなってしまい、愛情も深まらないのです。
それが虐待につながっているひとつの大きな要因だと考えられるようになりました。
そしてオンブや添い寝にみられるような日本型スキンシップが見直されるようになりました
日常的なそういう肌と肌のふれあいこそが、
母と子のキズナを深めていくのだと考えられるようになったようです。


